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一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会第23回学術大会

大会長挨拶

一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会
第23回学術大会

 

大会長: 野村武史
(東京歯科大学 口腔腫瘍外科学講座 教授)

 この度、一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会第23回学術大会の大会長を拝命いたしました。本学会の前身は日本歯科人間ドック学会で、1999年に記念すべき第1回学術大会が開催されました。この歴史ある大会を主催させていただく機会を賜り大変光栄に思います。本学会の目的は、わが国の口腔健康管理に基づいた口腔に関連する病態や機能に関わる研究をおこない、会員の知識の普及に貢献するとともにその先にある国民の健康・保健・福祉に寄与することです。先人たちが築き上げた多くのエビデンスにより、口腔が全身の健康に多大な影響を及ぼすこと、さらに口腔から全身の異常を発見できることが、歯科医師のみならず多くの職種に周知されるようになりました。この知識の集大成を本学会でお示ししたいと考え、多方面から高名な先生方にご講演をお願いしております。そこで今回の学会のテーマを“オーラルヘルスのプロフェッショナルを目指して”としました。口腔から全身の健康に寄与するための重要課題を抽出し、これらを俯瞰できる特別講演、教育講演、シンポジウム、教育セミナーを企画しました。これらの多くの知見を会員の皆様がチェアサイドで何度でも閲覧できるよう、14日間にわたりオンデマンド配信とさせていただきます。是非皆様と知識を共有できればと思います。
 本学術大会は、前年の学術大会の延期決定から1年を経て、多くの方々の支えによりWeb学会として実現できたものであります。COVID-19の蔓延は、社会、経済そして医療に大きな傷跡を残しています。またこれまでに多くの人命が失われましたことに深い哀悼の意を表します。感染拡大を繰り返すわが国では、今後アフターコロナ、あるいはウィズコロナで開催される学術活動につきましても新しい様式が求められるのかも知れません。ただ極めて個人的な意見ですが、先進的な歯科医療に携わる皆様が一同に顔合わせをし、多くの語らう場を提供できるのが学術大会の本来のあるべき姿ではないかと思います。画面上でのコミュニケーションは何とも味気ない気がしています。しかし、現状を乗り越えないと次のステップには進めません。学問の歩みを止めてはなりません。このようなことに想いを馳せながら希望を持って鋭意準備を進めております。是非皆様のご参加をお待ちしています。