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第64回歯科基礎医学会学術大会

大会長挨拶

 この度、第64回を迎えます歯科基礎医学会学術大会は、2022年9月17日(土)より19日(月)の会期で、徳島大学蔵本キャンパスで、開催させて頂く運びとなりました。新型コロナ感染の収束が未だに見えないところではありますが、現在のところ、感染対策を十分に施した上で、対面で開催させて頂く予定になっており、3年ぶりに学会会員が顔を突き合わせ、熱い議論を交わす場になるのではないかと期待しております。また、徳島の地で本学術大会が開催されるのは平成元年以来、2回目のことで、我々担当者一同も張り切っているところであります。
 さて歯科基礎医学会は、各基礎分野の研究者が境界を越えて、互いに協力し、口腔顎顔面領域を中心とした、基礎生命科学研究から臨床研究まで幅広い領域において、日本の歯学分野の発展において牽引役を務めてきております。しかしながら、様々な要因から、歯科基礎研究に携わる人間、特に若手の研究者の確保が安定的にできているとは言い難く、また昨今の予算削減の波も若手研究者の研究へのモチベーションへも影響を与えていると思われます。そのような中で今回は;

 Eureka! Desirability, Diversity, and Possibility

をテーマに、我々研究者を惹きつけてやまない、研究成果を得たときの喜び、そして成果そのものの魅力や多様性、さらにはその成果の発展の可能性というものを、お互いに共有する、あるいは若い研究者に感じてもらい、これからのモチベーションとなるような大会にしたいと思っております。さらに、この新型コロナ感染で気分的にも少し停滞した中から、再び研究者が力強く動き出すためのきっかけとなれば幸いです。
 大会期間中、ロッテ基金特別講演では、松岡 聡先生(理化学研究所・計算科学研究センター・センター長)には「Society5.0におけるスーパーコンピューター富岳の医療・創薬への貢献」というタイトルでのご講演に加え、「がんの克服に向けて 〜次世代がん研究からのアプローチ〜」というテーマで、小林久隆先生(関西医科大学・光免疫医学研究所・所長(2022年4月より))には「がんの光免疫療法」、中山敬一先生(九州大学生体防御医学研究所 主幹教授)には「次世代プロテオミクスが拓く医学生物学の新地平:100年来のがん代謝の謎を解く」というタイトルでご講演頂きます。さらには、各種シンポジウムや一般公演、ポスター発表等で、久しぶりの対面での学会を満喫して頂きたいと考えております。ベテランの先生そして若手の研究者、さらには会員以外の研究者、臨床の先生方と、多くの方々のご参加とご発表をこころからお待ち申し上げております。
 徳島の地でお会いする日を楽しみにしております。

第64回歯科基礎医学会学術大会
大 会 長 馬場 麻人
(徳島大学大学院 医歯薬学研究部 口腔顎顔面形態学分野)
準備委員長 石丸 直澄
(徳島大学大学院 医歯薬学研究部 口腔分子病態学分野)